当クリニックの同意書、説明書です。
同意書
病 名 前立腺癌の疑い
PSA(前立腺腫瘍マーカー) ng/ml(正常値 4.0ng/ml)
検査内容 前立腺生検
検査・治療日 平成 年 月 日
上記につき、別紙にて説明をいたしました。
平成 年 月 日
院長 吉田 将士
説明を受け検査に同意します。
平成 年 月 日
署名
本人以外の場合は患者さんとの関係( )
立会者
説明書
病 名 前立腺癌の疑い
検査名 前立腺生検
<目的>
前立腺の検査にて、下記異常所見を認め、前立腺癌が疑われます。癌の有無を調べるために、前立腺の組織を採取し、顕微鏡学的に検査を行います。
□ 前立腺の触診で硬い部分を触れる。
□ PSA(前立腺腫瘍マーカー)値が高い。
□ 画像上、前立腺癌が疑われる。
<検査方法>
① ベッドに横向きで寝ていただき、膝を抱える体勢になります。
② 肛門からエコー(超音波)の器械(プローブ)を挿入します。
③ 前立腺付近に針で局所麻酔を行います。
④ エコーで前立腺の観察を行います。
⑤ 前立腺組織を6-10ヵ所、針で採取します。
*場合によって増減することがあります。
⑥ 止血を確認して終了になります。
検査時間は約15-20分です。
検査後ベッド上で1時間ほど安静にしていただきます。
なお、トイレ、洗面、歩行は可能です。
1時間経過し、問題がなければ帰宅可能になります。
なお、検査結果は、約2週間後にご説明いたします。
<合併症、後遺症>
① 局所麻酔によるアレルギー
これまでに、歯科治療の麻酔で体調を崩されたことがある方は、必ずお申し付けください。
② 血尿
通常約1ヶ月間認めますが、長い方で、3ヶ月間継続する場合があります。
③ 血精液症
精液にしばらく血液が混じります。
④ 血便
直腸からの出血:重篤なものは1時間以内に生じます。
なお、数日間血便が出ることがあります。
⑤ 排尿困難、尿閉
前立腺肥大症が強い患者様は、稀に一時的に尿閉になることがあります。尿閉時、しばらく尿道留置カテーテルを留置することがあります。
⑥ 発熱
3-5日経過後、前立腺炎による発熱をきたすことがあります。
38℃以上の発熱をきたした場合、御連絡ください。
●生検当日の手順
14時 来院 問診
15時 前立腺生検
16-17時 帰宅
●生検の御説明後に抗生剤(クラビットあるいは他剤)を一回分処方します。処方した抗生剤は、生検当日14時に内服します。
●検査当日、生検前までに、必ず排便を行なって下さい。
便秘が強い場合は、検査ができないことがあります。
なお、排便がなくとも直腸内に便が貯まっていない場合は検査可能です。
●検査当日食事制限はありません。
●抗凝固剤を内服している場合、事前に内服を中止する必要がありますので、必ずお申し付けください。
●検査時の合併症を考慮し、検査当日は自家用車の運転を控えて下さい。どうしても自家用車をご利用の方は、必ずお申し付けください。
●検査後約1週間は飲酒や激しい運動を控えて下さい。
■前立腺生検日の持ち物
□下着の替え(血液で汚染された場合を考慮)
□ビニール袋(血液で汚染された下着を入れる袋)
□処方した抗生剤(クラビットあるいは他剤)1錠
*以上、当クリニックの前立腺生検の説明となりますが、抗凝固剤、特にワーファリンを内服されている患者様は出血やワーファリンを中止したことによるリスクがあるため、総合病院で前立腺生検をお勧めさせていただいています。